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2016年6月4日土曜日

The Drifters - Money, Honey

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、昼寝しないとやってられない名久井翔太です。

仕事は無いんですが、今朝は5:30に起きました。昼寝したのが16:00。やはり起きた時間の事を考えると、昼寝ってしたくなりますね。缶コーヒーとか飲んでも関係ない、ように思います。

人間、睡眠って大事ですね。そういう、結論です。

短くまとまった所で後半の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はザ・ドリフターズでマネー・ハニーです。


ドリフターズ、といえば「オイっす」「どうもスンズれいしました」とか、「This is a pen」とかを想像した人もいるでしょうが、そのドリフターズではありません。

ドリフターズと名前がつくグループは3つあります。

一つは日本のグループ。元はカントリー&ウエスタンの「サンズ・オブ・ドリフターズ」(由来は今日紹介するアメリカのドゥー=ワップのドリフターズ、という説あり)というグループが、メンバーの交代、脱退劇などを経て、いかりや長介さんを筆頭としてコミックバンド、昭和のお笑いグループを代表する存在になりました。

二つ目はイギリスのグループ。後にドゥー=ワップのドリフターズと名前が被るから、という理由でシャドウズと名前を変えています。メンバーは、ハリー・ウェッブ (Harry Webb, Vo&G、後のクリフ・リチャード)、イアン・サムウェル(Ian Samwell, G)、ケン・ペイヴィー(Ken Pavey, G)、ノーマン・ミーサン (Norman Mitham, G)、テリー・スマート(Terry Smart, D)の五人ですが、このグループも、ハリー・ウェッブのデビュー曲「ムーヴ・イット」の時点で、より実力のあるメンバーへ交代されています。

そして3つめが、今日紹介するドゥー=ワップのドリフターズです。

ビリー・ウォード&ドミノズというグループにいたクライド・マクファターがヘッドハンティングされて結成されたグループです。1953年に「マネー・ハニー」でデビューして以来、現在まで活動を続けている古参グループ。ところが、このグループもメンバーの交代劇が非常に激しいグループで、総勢60名以上のメンバーがいます。

1番の転換劇は、クライド・マクファターがリードシンガーでいた時のメンバーが、ギャラの問題等でドリフターズを辞めたり、バス担当のビル・ピンクニーという人がリーダーになってドリフターズと名乗ったり、かなりドロドロの状態でした。沼よりも昼ドラよりもずっと。

その時アポロシアターに出演していたファイヴ・クラウンズというグループを、当時ドリフターズという名前の使用権を持っていたジョージ・トレッドウェルというマネージャーの人の心を動かし、なんとこのグループをドリフターズとしてデビューさせます。その時のメンバーには、ソロで「スタンド・バイ・ミー」を残すベン・E・キングがいます。

長くなった所で、クライド時代のドリフターズのデビュー曲、マネー・ハニーの和訳をご覧ください。

You know, the landlord rang my front door bell
I let it ring for a long, long spell
I looked through the window, I peeked through the blind,
And asked him to tell me what was on his mind.

大家が俺の家のベルを鳴らしたんだ。
居留守をしばらくしていたが、
ブラインドからチラッと覗いてみて、
「あんた一体何考えてんだ」と聞いたのさ。

He said, "Money, honey!
Money, honey!
Money, honey,
If you wanna get along with me. "

「早く家賃を払え!
まだ追い出されたくなけりゃさっさと家賃を払え。」

I was cleaned and skinned and so hard-pressed
I called the woman that I love the best
I finally reached my baby 'bout a half past three
She said, "I'd like to know what you want with me."

全て引き剥がされたみたいにブルーになって、
俺の彼女を呼び出したんだ。
3時半ぐらいに彼女と会った。
彼女が言った、「一体何の用なの」

I said, "Money, honey!
Money, honey!
Money, honey,
If you wanna get along with me. "

お金をくれよ、
俺とうまくやっていきたいならね。

She screamed and said, "What's wrong with you?
From this day on, our romance is through. "
I said, "Tell me, baby, face to face
A-how could another man take my place? "

俺は聞いたんだ、「どうしたんだ?」
「私たちの恋はもう終わりよ」
「正直に話してくれ、
どうして他の男と仲良くなってるんだ?」


She said, "Money, honey!
Money, honey!
Money, honey,
If you wanna get along with me. "

全てはお金よ!
私と付き合いたいならお金持ちになりなさい。

Well, I learned my lesson and now I know
The sun may shine and the wind may blow
Women may come, and the women may go,
But before I say I love 'em so,

俺は学んだんだ、
太陽は輝き、風は吹く。
女もコロコロと変わるもんだって、
でも女に愛を伝える前に、

I want-- money, honey!
Money, honey!
Money, honey,
If you wanna get along with me.

金をくれ。
俺とうまくやっていきたいなら。

(If you wanna get along) Well, make some money
(If you wanna get along) Well, I ain't jivin' you, honey
(If you wanna get along) You better give up some money
If you wanna get along with me

「俺とうまくやっていきたいなら」金を作ってくれ。
「俺とうまくやっていきたいなら」嘘ついてないぜ。
「俺とうまくやっていきたいなら」俺に金を作ってくれ。
俺とうまくやっていきたいならな。

こんな感じです。

何だか後のドリフターズのゴタゴタを現しているような気がしてなりません。

今日はこの辺でお時間です。ではまた。

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