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2016年7月28日木曜日

Albert King - Oh, pretty woman

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

ま、このブログの進行なんて名久井翔太ただ一人ですけどね。ずっとこの文章で始めているので馴れているというか。

では洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日は、アルバート・キングでオー・プリティー・ウーマンです。


始めに言っておきますが、皆さんの知ってるオー・プリティー・ウーマンではないです。

世の中、異曲同名のものはごまんとあります。

例えば、

•ブラスロックの旗手、チェイスと、T・レックスの「Get it on」。
•ロネッツと、R&B・ソウルの女王アレサ・フランクリンの「Baby I Love You」。
•ローリング・ストーンズと、マーマレードの「Time Is On My Side」。

洋楽と邦楽の方でも異曲同名があります。

•ご存知、COMPLEXとロネッツの「Be My Baby」。
•ゾンビーズと、尾崎豊の「I Love You」。
•フランキー・レインと、不特定多数の「I Believe」。

今回のアルバート・キングのオー・プリティー・ウーマンは、通の方はお分かりですが、若い人たちは聴いたことないでしょうね。実際、私も後者の部類でしたが。

私はこの曲、スパイダースのカバーで知りました。


さて、アルバート・キングは初めて登場しますね。

アルバート・キングは1923年4月25日、ミシシッピ州インディアノーラにて生まれたブルースギタリストです。

B・B・キング、フレディー・キングと並ぶブルース三大キングの一人です。ここ、テストに出るから覚えなさい。

ブラインド・レモン・ジェファーソンに影響を受けて、ブルースを歌い始め、1954年、「バッド・ラック・ブルース」という歌でシングルデビューします。

1966年、オーティス・レディングを輩出したスタックスというレーベルに移籍します。そこで、腕利きも腕利きのバンド、ブッカー・T・ジョーンズ&MG'Sがバックになり、「クロスカット・ソー」、「ボーン・アンダー・ア・バッド・サイン」をヒットさせます。

その後も快調なペースで活動を続けますが、1992年12月21日、ロサンゼルス公演から帰ってきた直後に心臓発作に倒れ、この世を去ります。

アルバート・キングの特徴は、右利き用のギターをひっくり返して左で弾くことで、アルバートがギターを手にした当時はまだサウスポー用のギターは開発されていませんでした。

では和訳です。

Oh, pretty woman

Sure's the rising sun

Says all your cheap paint and powder

Ain't gonna help you none

可愛い娘よ、
お前はまるで太陽のよう。
安っぽい口紅や粉なんて、
役に立たない。


'Cause she's a pretty woman

Right down to her bone

So you might as well

Leave your skin alone

何故なら彼女は可愛い娘、
骨まで美人さ。
だからお前はその肌に、
何もしてやらない方がいい。



Pretty woman

What's the matter with you?

Can't make you love me

No matter what I do

可愛い娘よ、
どうしたって言うんだ。
俺が何をやっても、
お前は俺を愛してくれないのか。

Oh, pretty woman

What you gonna do?

You kept on foolin' around

Till I got stuck on you

可愛い娘よ、
何をするんだ。
俺を骨抜きにするまで、
お前は浮気してたじゃないか。

So you can drop your mess

And come down off your throne

Stop using my poor heart

As just a stepping stone 

だからお前は王座から降りて、
全部ゴタゴタに出来るんだな。
俺の心を、踏み台みたいに
踏みにじるんじゃねえよ。

Pretty woman

What's the matter with you?

Can't make you love me

No matter what I do

可愛い娘よ、
どうしたって言うんだ。
俺が何をやっても、
お前は俺を愛してくれないのか。



Oh, pretty woman

That's all right for you

Now you just go on doing

What you wanna do

可愛い娘よ、
もういいんだ。
お前のしたいことを、
すればいい。

But someday when you think

That you've got it made

You're gettin' water deep enough

So you can't wade

だかいつか、お前の
した事を考えろ。
水の深みに入って、
お前は歩けやしないさ。

Pretty woman

What's the matter with you?

Can't make you love me

No matter what I do

可愛い娘よ、
どうしたって言うんだ。
俺が何をやっても、
お前は俺を愛してくれないのか。

こんな感じです。

どんなに頑張っても可愛い娘をものにできない男の歌です。

今これを訳を知ってて聴いたら批判もあるでしょうが、こういう負け犬の遠吠えを題材にするのも、ブルースの素晴らしさの一つです。分からない人には分からないんです。綺麗事じゃあ済まされない事だってあるんですよ。こんな歌ぐらい今の日本にも流行れば良いんですよ。

今日はこの辺でお時間です。

ではまた。

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