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2024年11月3日日曜日

Deniece Williams - Free

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早いもんで今年も残り2ヶ月となりました。

急に寒くなります。風邪ひかないようにしたいですね。

では、今日の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はデニース・ウィリアムズでフリーです。




デニース・ウィリアムズ、ハンク・レッド、ネイサン・ワッツ、スーゼイ・グリーン作曲です。1976年のアルバム『私はデニース』収録曲です。また同年にシングルカットされ、R&Bチャートで2位を記録しました。

デニース・ウィリアムズこと、ジューン・デニース・チャンドラー(June Deniece Chandler)は、1950年6月3日、インディアナ州ゲイリー生まれのR&B歌手です。

ニーシー(Niecy)の愛称で知られ、「フリー」「シリー」そしてジョニー・マティスとのデュエット「涙のデュエット」等のヒット曲があります。

デニースの両親は教会の聖歌隊で歌っており、両親の歌声に強く影響を受けて、母親を歌手として憧れを抱いていたそうです。

母親が過去にシカゴの病院で看護師として働いていたのもあり、デニースは高校卒業後に大学に入り、看護師を目指しますが、1年半であきらめて自主退学します。その後色々な仕事をしながらシングルをリリースしつつ、夜はナイトクラブで歌う生活を送っていました。

スティーヴィー・ワンダーのバックボーカル隊「ワンダーラヴ」に参加します。数年間そこでプロとして活動した後、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのモーリス・ホワイトに師事します。

1975年にコロムビア・レコードと契約を結びます。翌1976年にデビュー・アルバム『私はニーシー』をリリース、R&Bアルバムチャートで3位を記録します。続く1977年に2枚目『ソングバード』をリリース、R&Bアルバムチャートで23位を記録します。

1978年にはジョニー・マティスとデュエットした「涙のデュエット」をリリース、全米1位を記録しました。

1980年代に入ってもヒットを連発して、「シリー」「イッツ・ゴナ・テイク・ア・ミラクル」「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」をヒットさせています。さらに「レッツ〜」は映画『フットルース』でも使用された事でも有名です。

また、1980年代後半からはゴスペルにも取り組み、1986年リリースのアルバム『ソー・グラッド・アイ・ノウ』はグラミー賞の女性ベスト・ゴスペル・ボーカル・パフォーマンス賞のノミネートに選ばれました。

2020年代に入っても活動を続けており、2020年には「ホエン・ユー・ラヴ・サムバディ」を配信、続く2021年にはEP『ジェミニ』をリリースするなど、健在ぶりを見せつけました。

現在も活動を続けています。

彼を愛しつつも、私は私らしくありたい、という歌です。

では和訳です。

Whispering in his ear

My magic potion for love

Telling him I’m sincere

And that there’s nothin’ too good for us


彼の耳で囁くの、

私の愛の魔法の言葉を。

私は誠実よ、って言うの、

私達以上に良いものは無いって言うのよ。


And I just got to be me, be me


それが私なのよ。


Whispering in his ear

My magic potion for love

Telling him I’m sincere

And that there’s nothin’ too good for us


彼の耳で囁くの、

私の愛の魔法の言葉を。

私は誠実よ、って言うの、

私達以上に良いものは無いって言うのよ。


But I want to be free, free, free

And I just got to be me, yeah, be me


でも私は自由でいたいのよ。

私は私らしくいたいのよ。


Teasing hands, all his might

Give our nights such mystery

Happiness all the time

Oh, and how that man pleases me


彼が伸ばす手をじらして、

私達の夜をもっと不思議にさせるのよ。

ずっと幸せなのよ、

そうやって幸せになれるのよ。


But I want to be free, free, free

And I just got to be me, yeah, be me


でも私は自由でいたいのよ。

それは私のはずなのよ。


Feeling you close to me

Makes all my senses smile

Let’s not waste ecstasy

‘Cause I’ll only be here for awhile


あなたの近くにいる事で、

私の感覚の全てが微笑むのよ。

この悦びを無駄にしないでおきましょう。

私はここに少ししか居ないから。


I’ve got to be free, free, free, oh

And I just got to be me, yeah, yeah, be me, oh

Be free, free, now baby


私は自由にならなくちゃ、

それが私なのよ。


こんな感じです。

さて、今回はDenieceですが、本名のJuneも併せて紹介します。

Deniece=DenisまたはDeniseの女性名の一種。

3世紀ガリアの宣教師、パリの初代司教ディオニュシウス(Dionysius)から取られたと言われている。斬首され殉教されてもなお自分の首を拾い上げ、説教しながら遠くまで歩いたという伝説が有る。

June
ローマ女神ジュノー(Juno)に由来する。6月の英単語「June」も女神ジュノーから取られている。「ジューンブライド」という言葉が示すように、この月に結婚する女性は幸福になると伝えられる。

本名のJuneで考えると、幸せになってほしいという意味を込めて付けられたのかも知れません。ミドルネームのDeniece=Denise=Denisは神の教えを説いたディオニュシウスの伝説がありますが、2つ併せて「幸せを伝え歩く美しい人」になってほしいという願いを込めて付けられたのかもしれません。あくまで私の主観です。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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