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2017年7月3日月曜日

The Louvin Brothers - Knoxville Girl

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

今日から来週の火曜日までの9日間、この音楽文章ラジオは、「Murder Song特集」と称して、この期間中は人殺しの歌ばかりをピックアップします。

人殺しの歌にも、色んな歌があります。架空の話や実話、不倫現場を目撃した話、遺体が袋に入ってたのを見つけた話など、様々な歌があります。

では、第1回目はこの歌です。

今日の洋楽

第1回目はルービン・ブラザーズでノックスビル・ガールです。




伝承曲です。カーター・ファミリーやフラット&スクラッグスもカバーしています。ルービン・ブラザーズのバージョンは、1959年にシングル発売され、カントリーチャートで19位を記録しています。

ルービン・ブラザーズアイラ・ロニー・ルーダーミルク(1924年生、1965年没)とチャーリー・エルザー・ルーダーミルク(1927年生、2011年没)の兄弟コンビです。作曲家ジョン・D・ルーダーミルクは従兄弟にあたります。

ゴスペル音楽に傾倒している兄弟は、1940年代に活動を開始します。1952年にキャピトル・レコードから、シングル「ザ・ファミリー・フー・プレイズ」でデビューします。それ以来、グランド・オール・オープリーの常連に、1963年の解散までなります。それ以来はそれぞれソロ活動をします。

解散の原因が、兄アイラの素行不良によるもので、大酒飲み、すぐにキレるのが原因でした。生涯4度の結婚を経験していますが、3人目の妻を電話のコードで締め殺そうとしますが、その時妻の反撃にあい、銃で胸を4発、手を2発撃たれます。それでも奇跡的に助かっています。

が、1965年に、4人目の妻と車に乗っている時に、酒を飲んで運転していた車とぶつかり、帰らぬ人となります。

弟チャーリーも2011年に膵癌で亡くなっています。

ルービン・ブラザーズの「ノックスビル・ガール」は1956年のアルバム『トラジック・ソングス・オブ・ライフ』に収録されており、大半が人殺しの歌です。

では、和訳です。


I met a liitle girl in Knoxville, a town we all know well,

And every Sunday evening, out in her home I'd dwell,

We went to take an evening walk about a mile from town,

I picked a stick up off the ground and knocked that fair girl down.


ノックスビルで彼女を見つけた、馴染みの街さ。

毎週日曜日の夜になると、彼女の家に泊まった。

街から1マイルのところまで、二人して歩いた。

俺は地面に落ちてた棒を拾って、綺麗な娘を殴った。


She fell down on her bended knees for mercy she did cry,

Oh Willy dear don't kill me here, I'm unprepared to die,

She never spoke another word, I only beat her more,

Until the ground around me within her blood did flow.


彼女は跪いて俺に頼んだ。

「お願いウィリー、私をここで殺さないで、まだ死ぬ準備できてないわ!

これ以上言葉を話さず、俺はもっと彼女を殴った、

俺の周りの地面に、彼女の血が流れるまで。


I took her by her golden curls and I drug her round and around,

Throwing her into the river that flows through Knoxville town,

Go down, go down, you Knoxville girl with the dark and rolling eyes,

Go down, go down, you Knoxville girl, you can never be my bride.


その金のカールの髪の彼女を引きずり回し、

ノックスビルの街を流れる川に放り投げた。

流れて行け、ノックスビルの女、黒い瞳を白目をむいて流れて行け。

流れて行け、ノックスビルの女、お前は俺の花嫁にはなれない。


I started back to Knoxville, got there about midnight,

My Mother she was worried and woke up in a fright,

Saying "Dear son, what have you done to bloody your clothes so?"

I told my anxious Mother, I was bleeding at my nose.


ノックスビルに夜中に着いた。

俺を心配した母親が起きてきて、怖くなっていた。

「あなた、その血にまみれた服どうしたの?」

不安な母親に言った、「母さん、ただの鼻血だよ。」


I called for me a candle to light myself to bed,

I called for me a handkerchief to bind my aching head,

Rolled and tumbled the whole night through, as troubles was for me,

Like flames of hell around my bed and in my eyes could see.


ベッドを照らすのに、ろうそくを持ってきて、

苦しむ頭を縛るためにハンカチを持ってきた。

この苦しみが俺のものかのように思えて、一晩中のたうち回った。

まるで俺のベッドの周りに地獄の炎が燃え上がるように、俺の目では見えた。


They carried me down to Knoxville and put me in a cell,

My friends all tried to get me out but none could go my bail,

I'm here to waste my life away down in this dirty old jail,

Because I murdered that Knoxville girl, the girl I loved so well.


あいつらは俺を、ノックスビルの独房に連れてった。

友達は俺を外に出そうとしたが、誰も保釈してくれなかった。

俺はこの汚い監獄でただ人生を無駄にするんだ。

俺が愛していたノックスビルの女の子を殺してしまったから。


こんな感じです。

仲良くなっていた娘を手にかけた歌です。何で殺すんですかね。

今日はこの辺でお時間です。

ではまた。

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