こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。
今日ご紹介する歌の中に、高校何年生、の表現があります。
日本は4月から学校が始まりますが、アメリカやヨーロッパでは実は9月から学校が始まります。ですので、新学期は9月からになります。
どちらも農業に深く関わりがあって、新学期の始まりの時期が決まります。
アメリカやヨーロッパは、春に種を植えて秋に収穫をしますが、基本的に一家まとまって農業に勤しんでいた様で、子供達も大事な労働力の一つとして見なされていました。
その為、一番忙しい春から秋にかけての時期は、子供達を学校に行かせるとその分収穫できる量が減り、結果的に冬を越せなくなってしまう、という考えから、収穫がひと段落する9月頃から学校に行かせていました。
だからオールディーズの名曲で「See you in September」が生まれたんです。最初何で9月なんだ、と思いましたが、色々紐解くとそうなるんだ、というのが分かりました。
この事から、アメリカやヨーロッパでは基本的には9月から学校が始まります。
一方日本も同じ農業に関連しますが、日本では収穫するお米自体が税金でしたので、秋に収穫して12月末に納税するというのは難しいそうです。その為時期を伸ばして、年度末を3月の終わりにして納税してもらう、という考え方から日本では4月に新学期が始まります。
ですが、江戸時代では新学期という考え方は無かったようです。いつでも入学しても良いという考え方でしたが、新学期の制度が導入されたのは明治になってからでした。最初は他に倣って9月としていましたが何度か変更される内に4月に固定されました。
それ以外の国では4月でも9月でもないそうです。
オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールなどは1月、ブラジルは2月、アルゼンチン、韓国は3月、タイでは5月、フィリピンは6月、カンボジア、セネガルなどは10月だそうです。
それぞれの新学期事情を話すと長くなるので、この辺でご勘弁ください。笑
では、洋楽和訳のコーナーです。
今日の洋楽
今日はチャック・ベリーでディプロマ・フォー・トゥーという歌です。
チャック・ベリー作曲です。1961年のアルバム『ニュー・ジュークボックス・ヒッツ』収録曲です。
歌詞中に聞き慣れない単語が出て来るかと思われます。
Freshman、Sophomore、Junior、Seniorといった単語は、実は高校何年生、というのを表すのに使う言葉なんです。
アメリカの高校の大半が、日本の三年制とは違う四年制を採用しています。そして1st gradeとかは言わずに、1年生から順にFreshman、Sophomore、Junior、Seniorという言い方をします。
和訳してみて初めて分かるものもあるんです。文化の違いとかは、特に良く見つかります。
では、洋楽和訳のコーナーです。
When I was in my freshman year
Nothing around me seemed too clear
My oh my you can't blame a guy
When every day seemed so new
俺が高校1年生だった頃、
何もかもが新しくて分からなかった。
な、責めることはできないだろ、
誰だってそんな時期あったんだから。
Then I came to be a sophomore
I got around better than I did before
I made friends fast in every class
And especially in the one I met you
そして2年生になったら、
前よりも遊ぶようになった。
どのクラスでも早く友達を作った、
特に君と会ったのは鮮明に覚えてる。
Now I'm a junior and you're my girl
Gee, but those two years flew
I'll be the happiest guy in the whole wide world
If I can bank on a honeymoon with you
俺は今高校3年生、君は俺の彼女、
でもこの2年はあっという間に吹っ飛んだ。
この世の中で一番幸せな男になるぜ、
君とのハネムーンを頼りに出来るなら。
When I complete my senior term
I'll make reservations that you'll confirm
There'll be no doubt of me losing out
I'll get a diploma for two!
俺が高校4年生になったら、
君が約束してくれる約束を取り付けるぜ。
逃すなんてヘマは絶対にしないさ、
2人だけの卒業証書を手に入れるぜ。
こんな感じです。
2人で一緒に卒業しよう、という歌です。
今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。
ではまた。
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