さて、早速洋楽和訳のコーナーです。
今日の洋楽
今日はアソシエイションでアロング・カムズ・メアリーです。
アソシエイション3枚目のシングルにして出世作です。ボーカルはジム・イェスターが取っています。
今回の曲は、このブログに出会えていなければ和訳は100年かかっても出来なかったです。誠に勝手ながら、このブログの記事を参考にして和訳しました。八割五分↓のブログのおかげです。
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/touch/20061023
この曲はビーチ・ボーイズに「セイル・オン・セイラー」という曲も書くタンディン・アルマーという人が書きました。
タンディン・アルマーはヒッピーの生活を送る作曲家です。
ヒッピーというのは、「正義なきベトナム戦争」に疑問を感じた人が、平和を訴え、自然の愛に生きて自由に生きる、という思想を持った人々の事をいいます。…とだけなら聞こえは良いですが、その精神解放のために薬物を使う、というのがビートルズやストーンズ始め全世界中に広まってしまいます。これはいかんと薬物取締法が急速に厳しくなって現在はなりを潜めてる、のかどうかは分かりませんが。
「薬物反対」とスローガンを掲げる人々にとってみたらナンジャコリャ、て感じのブームです。(言っておきますが私は違法薬物反対です。何度か薬物のことを歌った曲を紹介しましたが念のため)
このアロング・カムズ・メアリーもドラッグソングの一つです。そもそも、メアリー=Mary=Marijuana=マリファナ、なんですよ。
和訳を見れば、メアリーが薬物のことだ、とお分かりになるはずです。
では和訳です。
Every time I think that I'm the only one who's lonely
Someone calls on me
And every now and then I spend my time in rhyme and verse
And curse those faults in me
俺はいつも寂しい男だと思う度に、
誰かが俺を呼ぶのさ。
俺は人生を韻と詩に費やし、
自分の失敗を呪うのさ。
And then along comes Mary
And does she want to give me kicks , and be my steady chick
And give me pick of memories
Or maybe rather gather tales of all the fails and tribulations
No one ever sees
そしてメアリーがやってきた。
彼女は俺をゾクゾクさせて、
俺の彼女になって、
思い出を作ってくれるのか。
それとも誰も聞いたことのない失敗と悩みの話を聞きたいのかもしれないのか。
When we met I was sure out to lunch
Now my empty cup tastes as sweet as the punch
俺らが会うと、俺は気が変になる。
俺の空っぽのコップはパンチのように甘い味がする。
When vague desire is the fire in the eyes of chicks
Whose sickness is the games they play
And when the masquerade is played and neighbor folks make jokes
As who is most to blame today
娘たちの瞳に漠然とした情熱の炎が宿る時、彼女たちはゲームに嫌気がさすのさ。
仮面の舞踏会が開かれ、近所の奴らが冗談を言うのさ、誰が1番悪いのかと。
And then along comes Mary
And does she want to set them free, and let them see reality
From where she got her name
And will they struggle much when told that such a tender touch as hers
Will make them not the same
その時メアリーが来るのさ。
みんなを自由にして、現実を見せてやるのだろうか?彼女の名前の由来を。
みんなはたくさん興奮するんだ、彼女の優しい手触りが伝えられ、同じでは無くなると。
When we met I was sure out to lunch
Now my empty cup tastes as sweet as the punch
俺らが会うと、俺は気が変になる。
俺の空っぽのコップはパンチのように甘い味がする。
And when the morning of the warning's passed, the gassed
And flaccid kids are flung across the stars
The psychodramas and the traumas gone
The songs are left unsung and hung upon the scars
警告の朝が過ぎると、汚れ、やる気のない子供は星空へ放り出される。
心理劇やトラウマは過ぎ去った、歌も歌われる事もなく傷跡にぶら下がっていた。
And then along comes Mary
And does she want to see the stains, the dead remains of all the pains
She left the night before
Or will their waking eyes reflect the lies, and make them
Realize their urgent cry for sight no more
そしてメアリーがやって来るのさ。
昨晩彼女が残した苦しみの残骸を、その傷跡を見せたがるのさ。
じゃなきゃ目覚める彼らの眼には嘘が映るんだ、そして急にやって来る叫びを理解するんだ、もう目にする事のない光景を求めて。
When we met I was sure out to lunch
Now my empty cup tastes as sweet as the punch
俺らが会うと、俺は気が変になる。
俺の空っぽのコップはパンチのように甘い味がする。
こんな感じです。
メアリー=マリファナを使った人の体験談のような歌です。かなり抽象的でしたが、なんとなくなら分かって頂けたと思います。
今日は難しい歌でしたね。
次回は多分簡単な歌です。
ではまた。
Bloodhound GangがカバーしたAlong Comes Maryの歌詞の意味を探していたらここに行きつきました。
返信削除Maryとは薬物のことだったのですね、正直驚きました
匿名 様
削除コメント有難うございます。私もAlong Comes Maryが何の歌なのか聴いただけでは分かりませんでしたが、和訳とWikipedia情報で、ドラッグソングだということが分かり、良かったと思います。
最近私が買ったアンソロジーの日本語の解説では、「Maryがイエス・キリストの母である」という解釈から、神職系の人からアソシエイションが感謝された、という記述がありました。歌の解釈って、人それぞれなんだと思います。だから和訳って面白いんですよ。