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2016年10月20日木曜日

Bruce Springsteen - Thunder road

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

一昨日に言わなければいけない事をここでお話しします。

それは、あたくしも大好きな御大チャック・ベリー卒寿です。つまり90歳を迎えた事です。

チャック・ベリー、その年齢になればステージに立っても途中で体調を崩して降りる事もありますが、それでもステージに立つのは、あの年齢にしてみればすごい気力のいる事です。

来年にはアルバムも出すそうです。90でアルバムを出すのはあまりないんじゃないでしょうか。

絶対に買いますから、アルバム出すまでは元気でいてください。

では洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はブルース・スプリングスティーンで涙のサンダー・ロードです。


今回はスタジオ録音ではなく、ライブ映像です。

ブルースの出世作「明日なき暴走」の一曲目に入っています。シングルカットはされてないようですが、人気は高いようです

最初はイントロのハーモニカ、ピアノ、そしてブルースのボーカルで静かに入りますが、曲が進むにつれまるでバイクに乗って走ってるように疾走感が生まれます。上のライブ映像はテンポを落としているのですが、曲の良さが格段にも跳ね上がります。

まるで映画を見ているかのようです。

では和訳です。

The screen door slams
Mary' dress waves 
Like a vision she dances across the porch 
As the radio plays 

玄関の網戸はバタリと閉まり、
メアリーのドレスは波打つ。
幻のように、ラジオがかかると、
玄関を横切って彼女は踊る。

Roy Orbison singing for the lonely 
Hey that's me and I want you only 
Don't turn me home again 
I just can't face myself alone again 

ロイ・オービソンは孤独な者に歌っている。
それが俺だ、俺は君だけが欲しいんだ。
俺を家に帰さないでくれ、
1人は耐え切れないんだ。

Don't run back inside 
Darling you know just what I'm here for 
So you're scared and you're thinking 
That maybe we ain't that young anymore 

内側に籠るのはやめろ、
俺がここにいる理由は分かってるだろ。
恐れているんだな、俺たちはもう、
若くないって考えてるんだな。

Show a little faith there's magic in the night 
You ain't a beauty but hey you're alright 
Oh and that's alright with me 

少しでも信じてくれ、夜には魔法がかかる。
お前は美しくはないが、そんなのいいだろ、
俺は大丈夫だ。

You can hide 'neath your covers 
And study your pain 
Make crosses from your lovers 
Throw roses in the rain 
Waste your summer praying in vain 
For a saviour to rise from these streets 

影に隠れて、痛みを経験すればいい。
恋人に十字架を作って、雨の中で薔薇を投げたっていい。
無駄な事に祈って夏を無駄に過ごせばいい、
この通りから生まれる救済者の為に。

Well now I'm no hero 
That's understood 
All the redemption I can offer girl 
Is beneath this dirty hood 
With a chance to make it good somehow 
Hey what else can we do now

俺はヒーローなんかじゃない、
それは分かってるだろ。
俺が助けてやれる奴は、
汚れたフードの下の奴だけなんだ。
状況が良くなると信じてるんだ、
でも俺たちに何が出来るんだ。

Except roll down the window 
And let the wind blow 
Back your hair 
Well the night's busting open 
These two lanes will take us anywhere 

窓を開けて、
風にお前の髪をなびかせる以外に。
夜はボロボロに砕け、
この2つの車線が俺たちをどこにでも連れてってくれる。

We got one last chance to make it real 
To trade in these wings on some wheels 
Climb in back 
Heaven's waiting on down the tracks 

実現させるのに残されたチャンスは一度だけだ。
この翼を下取りに出してホイールに変えて、
もう一度登ろう、
天が道路の下で待っている。

Oh-oh come take my hand 
We're riding out tonight to case the promised land 
Oh-oh Thunder Road oh Thunder Road 

俺の手を取ってくれ、
俺たちは今夜約束の地に辿り着くんだ。
雷の鳴る道よ。

Lying out there like a killer in the sun 
Hey I know it's late we can make it if we run 
Oh Thunder Road sit tight take hold 
Thunder Road 

太陽の下の殺し屋みたいにそこで横たわっている。
遅くなったのは分かってる、頑張れば叶うさ。
雷の鳴る道に、しっかり座れ、しっかりと掴まれ、
雷の鳴る道で。

Well I got this guitar 
And I learned how to make it talk 
And my car's out back 
If you're ready to take that long walk 

俺はギターを手に入れた、
どうやって話させるか分かった。
もしお前が長い距離を歩く準備が出来たなら、
俺はもう車を準備してるぜ。

From your front porch to my front seat 
The door's open but the ride it ain't free 
And I know you're lonely 
For words that I ain't spoken 
But tonight we'll be free 
All the promises'll be broken 

お前の玄関から前の席まで、
ドアは開けられている、だが移動は自由じゃないぜ。
お前が寂しいのは知ってるのさ、
俺が言葉を発さなかったから。
でも今夜俺たちは自由になるんだ、
全ての約束なんか捨てちまえ。

There were ghosts in the eyes 
Of all the boys you sent away 
They haunt this dusty beach road 
In the skeleton frames of burned out Chevrolets 

お前が追い払った男どもの目には、
幽霊が宿っていた。
この煙ったいビーチの道路に化けて出た、
燃え尽きたシボレーの骸骨に乗って。

They scream your name at night in the street 
Your graduation gown lies in rags at their feet 
And in the lonely cool before dawn 
You hear their engines roaring on 
But when you get to the porch they're gone 
On the wind so Mary climb in 

夜、通りで奴らはお前の名前を叫んでる、
お前の卒業式のガウンは奴らの足元にある布切れなんだ。
夜明け前の寂しい涼しさの中で、
エンジンが唸っているのが聞こえるだろう。
だがお前が玄関に着くとき、奴らは風に乗って消える、
だからメアリー、登れ。

It's town full of losers 
And I'm pulling out of here to win

この町は敗者ばかり。
俺はここで勝つために脱出してるんだ。

こんな感じです。

勝利のためにここから抜け出そう、という歌です。

この歌も聴くと涙腺にきます。

今日はこの辺でお時間です。

ではまた。

4 件のコメント:

  1. 名久井san

    るもんくすです。
    Bruce Springsteen良いですね。
    イントロから徐々にポップになっていくのに泣けてくるのがたまりません。
    この声がそうさせている。なんか、個人的ですが私の好きなバンドMATCHBOX20の雰囲気も感じて、震えました。
    音楽ってつながりを知ったり感じたりすると嬉しくなりますよね。良いです。
    ありがとうございました。

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    返信
    1. るもんくす様

      度々コメントありがとうございます。

      Born to runとかもそうですが、男臭いといえば失礼かもしれませんが、そういう雰囲気の歌の中にも感動するものがあるのって中々無いと思いますよね。あの歌はブルースにしか、感動を生み出すという意味では与えないと思います。

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  2. 今から三十数年前に自分が二十歳そこそこの時に片岡義男氏のスターダストハイウエイという文庫本にブルースのデビューアルバムアズベリーパークからの挨拶狀、明日なき暴走等のライナーノーツが書かれていたのを思い出した。是非一読されたい。

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    返信
    1. よっし〜様

      コメントありがとうございます。

      スターダストハイウエイですか。機会がありましたら是非読んでみたいと思います。

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