最近このブログに度々コメントを頂いている、お得意様のるもんっくす様が早速コメントをくださいました。まずはこの場をお借りして御礼を申し上げます。有難うございます。
ピーターとゴードンの「ウーマン」の作者、バーナード・ウェッブ (Bernard Webb)は何者?というのが問題でしたが。
答えは、るもんっくす様正解です、ポール・マッカートニーでした。
ウーマンに限らず、ピーターとゴードンは「愛なき世界」「ノーバディ・アイ・ノウ」「会いたくないよ」でヒットを連発していました。こんな状況に辟易していたコンビでした。そこでポールの妙案、「自分は曲は作るが、ポール・マッカートニーじゃなくて、違う名前でクレジットする」というものでした。それがバーナード・ウェッブという名前でした。ヒットを作り続けているポールは、あえてこんな試みをしていたのです。
アメリカでこのレコードが発売される時、発売元のキャピトルは、なぜかA・スミスという名前まで追加しました。
そしたら物の見事に「この曲はポールが作った」という噂がたちまち出回り、覆面プロジェクトは失敗に終わりました。が、この曲は28位を記録するヒットとなりました。
前回紹介の動画では、ポールはドラムで参加しているという事を書きましたが、ポールは世界的にも有名なマルチ・ミュージシャンです。ビートルズ時代では「ジョンどヨーコのバラード」では、ジョン・レノンのギターとボーカル以外は全てポールが担当しています。どのでも楽器を演奏できるので、その頃にはリンゴ・スターのドラムやジョージ・ハリスンのギターに文句をつけて、しまいには温厚だったリンゴでさえ「辞めてやる」と宣言したぐらいです。
器用貧乏っていいんだか悪いんだか。あ、ポールはものすごい器用でものすごいお金持ちか。
というわけでバーナード・ウェッブの正体はご存知ポール・マッカートニーでございました。るもんっくす様正解です。今回も賞品はありません。悪しからず。
今日は南船橋のブックオフでアソシエイションの2枚目のアルバム「ルネッサンス」をゲットしました。最近推している割にはCD1枚しかなかったので、ちょうどいい所で見つかってくれたと思います。
「ルネッサンス」では、前作のプロデューサーでグループのヒットメーカーだったカート・ベッチャーから、メンバーのジム・イエスターの弟、ジェリー・イエスターがプロデュースで参加しています。
ジェリー・イエスターはプロデューサーも去ることながら、自身もミュージシャンとして、ジムと一緒にイエスター・ブラザーズ、モダン・フォーク・カルテット、更には、ラヴィン・スプーンフルのメンバーとして活動もしています。
元々プロデュースに興味があったので、2枚目のアルバムのプロデュースはジェリーにとってはいい勉強になったと話しています。
また、カート・ベッチャーですが、買ったCDの解説によると、前作のアルバムでは、「チェリッシュ」のヒットで気を良くして、もう自分たちだけで何もかも出来ると思い上がって、誰も彼も首にしたそうです。「僕たちがせっかく君たちを有名にしたのに、そんな人たちを首にするものじゃない」と言いましたが、聞き入れてもらえず、あえなくプロデュースから外されます。
また、アソシエイション側では、前作のアルバムではメンバー自身の演奏はなく、みんなカート・ベッチャーの雇ったスタジオミュージシャンで録音を進めたため、2枚目では自分たちで演奏をしたいという要望があり、それがカート・ベッチャー降板になったともいわれています。
アルバム中では、まずジュールズ・アレキサンダー作の「パンドラズ・ゴールデン・ヒービー・ジービーズ」。ジュールズの東洋思想の傾倒ぶりが前面に出ています。DmともE♭mともとれるキーに、琴の音色も相まって、独特の世界観が生まれています。
ジム・イエスター作の「ノー・フェア・アット・オール」はアソシエイションのコーラスが、彼らの神聖な一面を見せているようで、クラシックを聴いているようです。
テッド・ブルーシェル作の「ソングス・イン・ザ・ウィンド」はこの時期に流行ったフォークののどかな趣もありながら、アソシエイションらしさを出しています。ジュールズ作の「アナザー・タイム・アナザー・プレイス」もポップな感じがして良いです。
今回買ったCDはボーナストラックがついていて、「パンドラズ〜」「ノー・フェア〜」のシングルバージョンが収録されています。どちらもアルバムバージョンはキーが少し高めに設定しており、あまり変化はないです。
皆さんも機会がありましたらアソシエイションのアルバム聴いてみてください。
では洋楽和訳のコーナーです。
今日の洋楽
今日はロイ・オービソンでラヴ・ハーツです。
ブードルーとフェリスのブライアント夫妻の作です。
元はエヴァリー・ブラザーズの曲ですが、シングルカットはされていない、アルバムの中だけの曲でした。ロイ・オービソンが「ランニング・スケアード」との両A面でカバーして、オーストラリアのチャートで5位を記録しています。
では和訳です。
Love hurts, love scars
Love wounds and mars
Any heart not tough
Nor strong enough
To take a lot of pain, take a lot of pain
Love is like a cloud, holds a lot of rain
Love hurts
Love hurts
愛は苦しめる、愛は傷つける。
愛は傷つけ、愛は悩ませる。
全ての心は頑丈ではない、
十分に強くはない、
無数の傷を受けるのに。
愛は雲のように、たくさんの雨を溜める。
愛は苦しめる。
愛は苦しめる。
I'm young, I know
But even so
I know a thing or two
I learned from you
I really learned a lot, really learned a lot
Love is like a stove, burns you when it's hot
Love hurts
Love hurts
私は若い、それは分かってる。
しかしそれでも、
一つ二つ学んだ、
あなたから学んだ。
私はたくさん学んだ。
愛はストーブのように、熱を持つとあなたを焦がす。
愛は苦しめる。
愛は苦しめる。
Some fools rave of happiness
Blissfulness, togetherness
Some fools fool themselves, I guess
But they're not foolin' me
愚か者の中には幸せに喜ぶ者がいる。
至福の時に、親近感に喜ぶ。
愚か者の中には自分を騙すものもいる。
しかし彼らは私を騙す訳ではない。
I know it isn't true, know it isn't true
Love is just a lie made to make you blue
Love hurts
Love hurts
Love hurts...
分かっている、それは真実ではないと。
愛はただのまやかし、それはあなたを落ち込ませる。
愛は苦しめる。
愛はあなたが苦しむ。
愛は苦しめる。
こんな感じです。
愛は全てのものを苦しめる、という歌です。
今日も長話になりました。この辺でお時間でございます。
ではまた。
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