今日の洋楽
今日は、ハンク・ウィリアムスでカウ・ライジャです。
ハンク・ウィリアムスとフレッド・ローズの作品です。何とシングル発売が1953年1月という、前にこのブログでも紹介した「この世を生きて出られない」の後です。
では和訳です。
KAW-LIGA, was a wooden Indian standing by the door
He fell in love with an Indian maid over in the antique store
KAW-LIGA - A, just stood there and never let it show
So she could never answer "YES" or "NO".
カウ・ライジャ、ドアの前に置かれている木彫りのインディアン。
向かいの骨董品の人形に恋をした。
カウ・ライジャ、ただそこに立って姿を見せなかった。
だから人形は返事ができなかった。
He always wore his Sunday feathers and held a tomahawk
The maiden wore her beads and braids and hoped someday he'd talk
KAW-LIGA - A, too stubborn to ever show a sign
Because his heart was made of knotty pine.
日曜日の毛皮にトマホークを携えていた。
人形は綺麗なビーズにお下げ髪だった、
いつか話せると思っていた。
カウ・ライジャ、頑なにサインを出さなかった、
彼の心は硬いマツの木でできていた。
Poor ol' KAW-LIGA, he never got a kiss
Poor ol' KAW-LIGA, he don't know what he missed
Is it any wonder that his face is red
KAW-LIGA, that poor ol' wooden head.
哀れなカウ・ライジャ、キスもされず、
哀れなカウ・ライジャ、何を失ったかわからない。
彼の顔が赤くなるのに何が不思議なのか?
カウ・ライジャ、哀れな木の頭のあいつ。
KAW-LIGA, was a lonely Indian never went nowhere
His heart was set on the Indian maiden with the coal black hair
KAW-LIGA - A, just stood there and never let it show
So she could never answer "YES" or "NO".
カウ・ライジャ、寂しいインディアンはどこにも行かなかった。
あの炭のような黒い髪の人形に恋をしていたから。
カウ・ライジャ、ただそこに立って姿を見せなかった。
だから人形は返事ができなかった。
Then one day a wealthy customer bought the Indian maid
And took her, oh, so far away, but ol' KAW-LIGA stayed
KAW-LIGA - A, just stands there as lonely as can be
And wishes he was still an old pine tree.
ある日金持ちが人形を買ったのさ、
人形は遠くに連れてかれ、カウ・ライジャは置いてけぼり。
カウ・ライジャ、とっても寂しく立っている。
マツの木にまだなれたなら、と思っていた。
Poor ol' KAW-LIGA, he never got a kiss
Poor ol' KAW-LIGA, he don't know what he missed
Is it any wonder that his face is red
KAW-LIGA, that poor ol' wooden head.
哀れなカウ・ライジャ、キスもされず、
哀れなカウ・ライジャ、何を失ったかわからない。
彼の顔が赤くなるのに何が不思議なのか?
カウ・ライジャ、哀れな木の頭のあいつ。
こんな感じです。
奥手なインディアン人形、カウ・ライジャの悲しき恋歌です。人形ですからうんともすんとも言わないはずなんですが、人形というのを抜きにしても、インディアンと白人という、その当時はまだタブー的なものがあったと思います。ハンク・ウィリアムスはそんな現状を憂いてこの歌を作ったんでしょうか。
今日はこの辺でお時間です。特集のクリスマスソング、通常の洋楽和訳、どちらもリクエスト募集中でございます。ある方は是非コメント欄に記入よろしくお願いします。
ではまた。
0 件のコメント:
コメントを投稿