人間、暑いと汗をかきます。汗をかくと、水分が欲しくなります。その水分の摂取量に今回は着目します。
水分を取らないと、後々脱水症状を起こしますが、その初期症状としても、疲労感や目まいなどが出て来ます。発汗の他にも、不感蒸泄といって、目に見えなくても体内の水分は結構出ていくものです。体重50キロの人でも、1000ミリもの水分が汗になって出て行きます。
一日に摂取する水分の量ですが、男性は3リットル、女性は2.2リットルを目安にして摂取するとのことです。個人の発汗量や気温によっても左右されますが、そのぐらい特に夏は水分を摂取した方が良いそうです。ただ、飲み物の他にも、食物からも1リットル程、水分が摂取されるそうなので、1.5リットルを目安にした方が良いとの事です。
さて、今日の私ですが、暑い中外で仕事していたもので、無性に水分が欲しくなり、現時点でおよそ2リットル程飲んでいます。
朝食・昼食は済ませていますから、残るは夕食です。ただでさえたくさんお茶とか飲んだにも関わらず、夕食の時になると、大体そこでも1リットルぐらい飲んでしまうんですよ。
最近は特にそうですが、夕食の後もテレビを見ながらお茶を飲まないと、体が落ち着かないのです。もう病的と言ってもいいぐらいです。なので、結果的には、一日の水分摂取量を軽く超えることになります。
飲みすぎるとどうなるか。細胞が水分によってふくれたり、体内のナトリウムイオンの濃度の低下が出て来ます。人間の腎臓が、水分を尿にして出してくれるのが毎分16ミリ。1時間で960ミリほど尿に変える訳ですから、1時間に1リットルも飲めば、腎臓の能力に追いつかず、体内のバランスが崩れて、症状が悪化すると最終的には死亡するといいます。これが、『水中毒』というものです。
予防策としては、まず一日の水分摂取量に気をつける、そして氷などで冷やした飲み物を大量に飲むのを避ける事です。これは、腸が冷えるのを防ぐために胃の中にとどまる事になるからです。
水分の取り方にも気をつけないといけません。一気にがぶ飲みするのでは無く、ゆっくり時間をかけて飲むと良いそうです。
皆さん、暑い日がまだまだ続きますから、熱中症や水中毒には充分気をつけてお過ごし下さい。
長くなりましたが、Murder Song特集第8回目です。
今日の洋楽
第8回目は、エセル・ウォーターズでフランキー・アンド・ジョニーです。
伝承曲です。最初に録音されたのは1916年、ザ・レイトン・ブラザーズによってです。
エセル・ウォーターズこと、エセル・ハワードは、1896年10月30日、ペンシルベニア州チェスター生まれの女優・歌手です。アメリカの黒人の女優で2番目にアカデミー賞を受賞しています。
強姦によって生まれたエセルは、幼い頃は両親から愛されず育ちました。17歳にホテルのメイドで働いていた時に、ステージに立ち、音楽に興味を持ちます。
1921年にブラック・スワン・レコードから「ダウン・ホーム・ブルース」でデビューします。1925年にパラマウント・レコードに移籍して、「ダイナ」をヒットさせます。またコロムビアでは、「スイート・ジョージア・ブラウン」「アム・アイ・ブルー」などのヒットがあります。
1949年には映画『ピンキー』に出演し、アカデミー助演女優賞を獲得しています。
1977年9月1日に、子宮ガン、腎不全などの病気で、80歳で亡くなっています。
フランキー・アンド・ジョニーは、1938年のシングル「ユーアー・マイン」のB面曲でした。その後も、ジェリー・リー・ルイス、ジョニー・キャッシュ、ジーン・ヴィンセント、レッドベリーなどがカバーしています。
この歌も実際の事件を元にして作られました。1899年、フランキー・ベイカーという女性が、アルバート・ブリットを殺しました。フランキーは、それは自己防衛だと主張して、無罪判決が言い渡されました。
では和訳です。
Frankie and Johnny were sweethearts,
Boy, how they could love!
Swore to be true to each other,
True as the stars above!
'Cause he was her man,
But he done her wrong!
フランキーとジョニーは恋人同士。
何とアツいカップルだったことかしら。
お互いに正直になろうと誓っていたのよ、
夜空の星のように。
ジョニーはフランキーの彼女、
でも彼氏が彼女を狂わせたのよ。
One night Frankie happened to pass by the hotel;
Just casually glanced into a window so high,
And who did she see but her lovin' man
Lovin' up old Nellie Bligh!
She caught her man
Doin' her wrong!
ある夜、ホテルの前をフランキーがたまたま通り過ぎた。
何気なく窓を見やった時だった、
彼氏がネリー・ブライとエッチしてるじゃないの!
フランキーは彼氏を目撃して、
怒り狂ったのよ。
Well, she went round the corner to her favourite pawn shop;
This time she didn't go there for fun!
'Cause when she left, underneath her long red kimono,
She was totin' a forty-four gun!
She was gunnin' for her man
Who was doin' her wrong!
彼女は角の質屋に行ったのよ、
楽しんで行ってた訳じゃないわ。
長くて赤い着物の下に、
44口径を忍ばせていたのよ!
彼氏を撃つつもりだわ、
フランキーを狂わせた彼氏を。
Then back Frankie dashed to that hotel,
Started yankin' the bell!
She said, "Stand back, you madam and floozies
Or I'll blow each and every one of you straight to hell!
I want my man
Who's done me wrong!".
フランキーはホテルに戻って、
ドアベルをリンリン鳴らして、
こう言ったわ。「離れろ、そこの淫乱女め‼︎
さもなくばお前らをブチ抜いて地獄に送ってやる‼︎
あたしを狂わせた、
あの男を出しな‼︎」
Johnnie, in panic, mounted the staircase,
Screamin', "Oh Frankie, don't shoot!"
Three times she pulled a trigger on a forty-four gun,
The gun went, "Root-toot-toot!".
She nailed her man
Who'd done her wrong!
ジョニーはうろたえて、階段を登って、
こう言ったわ。「フランキー、俺を撃たないでくれ‼︎」
彼女は3回引き金を引いて、
「バン! バン! バン!」と鳴ったわ。
彼女は彼氏を撃ったわ、
彼女を狂わせた彼氏を。
So they put her away in a dungeon,
Way up in a dark dingy cell
In the south east corner of a jail,
Where the wind seemed to blow straight from hell!
For killin' her man
Who done her wrong!
彼女は洞窟の中に連れていかれたわ、
洞窟の中、薄汚い独房に。
牢獄の中の南東のところで、
地獄から風が吹くような所に入れられたわ。
狂わせた彼氏を、
彼氏を殺した罪で。
But the day Frankie mounted the scaffold,
She was just as calm as any gal could be!
And raising her eyes to heaven she cried,
"Lord, I'm comin' to thee!
I'm sorry I killed my man
Who done me wrong!".
でも絞首台にのぼったとき、
フランキーは他の女よりも落ち着いていた。
天に顔を向けて彼女は叫んだ。
「神よ、私は今からあなたの所に参ります。
私を狂わせたあの人を殺した事を、
申し訳なく思っています。」
こんな感じです。
世界まる見えでお馴染みの不倫直撃番組では無いですが、不倫していたのを彼女が見て、彼氏を殺した歌です。
今日はこの辺でお時間です。
明日でMurder Song特集が最終回です。最終回は、この特集のハイライトともいうべき歌を紹介したいと思います。
どんな歌なのかお楽しみに。
ではまた。
0 件のコメント:
コメントを投稿