こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、またまた秘境駅に行ってきた名久井翔太です。どうぞよろしく。
今、社員旅行で大阪に来ていますが、大阪でやる事を決めてなかったので、そうだ、と思い、秘境駅を調べました。
そしたらありました。
南海高野線の岸里玉出駅から汐見橋駅まである、南海汐見橋線の木津川駅という所に今回行ってまいりました。
上の2枚は木津川駅のホームです。そして下の1枚はらこの駅の廃れっぷりを最も感じさせる1枚になっています。
お分かりになったでしょうか。ベンチは木製、そしてホームの方はヒビはおろか、無数のクレーターが存在しています。笑 どれだけ抉れているんだ、と思いました。東京23区の駅では中々想像できないほど、クレーターが沢山あります。
上の3枚は改札口の写真になっています。
1枚目はトイレと、清掃用具関係が入っていると思われるロッカーや物置が置かれています。分かりづらいですが、物置の方は扉がレールから外れています。誰も直そうとはしないようです。トイレの方は、夜入るのは中々勇気の要るトイレです。中を見ましたが、男女共用です。
2枚目は改札です。ICカードが使える改札になっていますが、無人駅になっています。今まで行った無人駅は、乗車証明書を持って乗る所がほとんとでしたが、この駅は都会の中にある為か、ICカード対応にしています。
3枚目はICカードのチャージ機です。
周りを見ると、高速道路だったり、錆だらけの倉庫だったり、集合住宅だったり、空き地だったりと、とても秘境駅の置かれている環境とはとても思えない景色に不思議さを感じました。
ホームと改札の間に線路が走っていますが、電車が走る線路以外にも、かつて貨物輸送をこの駅で行なっていた名残か、分断された線路が残されています。何ともノスタルジックでした。
そして、初めてです。大阪駅まで戻ろうと電車を待っていると、改札の方から人が来るではありませんか。今までこんな事は無かったです。
やはり住宅が周りにあるのか、ふつうに使う人はいない訳では無かった、という事ですね。
この木津川駅が属している南海汐見橋線は、最古の鉄道会社とも言われている南海電気鉄道の一路線にあたります。汐見橋線の始発点・汐見橋駅は1900年の開業当時は「道頓堀駅」と名付けられましたが、繁華街から外れた場所にあるため、その名前は宜しくない、として、1901年に「汐見橋駅」に変わりました。
そして、汐見橋線の岸里玉出駅は、1985年までは、岸里玉出駅から先の高野線直通列車がありましたが、線路がプッツリと分断され、汐見橋線は、「都会にあるのに秘境路線」と称されてしまいます。
と、いう訳で、今日は秘境駅第4弾、南海汐見橋線の木津川駅を紹介しました。
では、洋楽和訳のコーナーです。
今日の洋楽
今日はザ・ローリング・ストーンズでスイート・ブラック・エンジェルです。
ミック・ジャガー、キース・リチャーズ作曲です。1972年のシングル「タンブリング・ダイス」B面曲です。
アコースティックギター主体の曲です。タイトルにもある「スイート・ブラック・エンジェル」とは、アンジェラ・デイヴィスの事をさします。
1969年、当時25歳の若さでカリフォルニア大学の哲学科の新進助教授に任命されるも、共産党の党員でもあり、過激な黒人団体、ブラック・パンサーのメンバーでもあった彼女は、一方的に解雇されてしまいます。
そして1970年、白人判事殺害に使われた銃が、アンジェラ・デイヴィスの持ち物だったため、FBIは彼女を逮捕しようとしましたが、1972年の裁判で無罪が決定しました。この歌にはそんな背景のあるアンジェラに捧げられた歌です。
では和訳です。
Got a sweet black angel,
Got a pin up girl,
Got a sweet black angel,
Up upon my wall.
可愛い黒い天使を手に入れたぜ、
ピンナップガールさ。
可愛い黒い天使を手に入れたぜ、
俺の壁にいるのさ。
Well, she ain't no singer
And she ain't no star,
But she sure talk good,
And she move so fast.
歌手でもなけりゃ、
スターでもないんだ。
でも話が上手くて、
変わり身も早いのさ。
But the gal in danger,
Yeah, de gal in chains,
But she keep on pushin',
Would ya take her place?
でもその娘は危険な目にあう、
鎖に繋がれてるんだ。
でも彼女は頑張ってる。
誰か彼女の代わりをしてくれよ。
She countin' up de minutes,
She countin' up de days,
She's a sweet black angel, woh,
Not a sweet black slave.
彼女は時間を数えて、
日々を数えてる。
彼女は可愛い黒い天使。
奴隷なんかじゃないぜ。
Ten little niggers
Sittin' on de wall,
Her brothers been a fallin',
Fallin' one by one.
10人の黒人が、
壁の上に座っている。
彼女の兄弟は、
一人一人落ちていった。
For a judges murder
In a judges court,
Now de judge he gonna judge her
For all dat he's worth.
裁判官は彼を殺した、
裁判所で。
そして裁判所は彼女を裁判しようとしてる。
自分の全ての価値にかけて。
Well de gal in danger,
De gal in chains,
But she keep on pushin'
Would you do the same?
その娘は危険な目にあう、
鎖に繋がれてるんだ。
でも彼女は頑張ってる。
君もそうするかい?
She countin' up de minutes,
She countin' up de days,
She's a sweet black angel,
Not a gun toting teacher,
Not a Red lovin' school mom,
Ain't someone gonna free her,
Free de sweet black slave,
Free de sweet black slave.
彼女は時間を数えて、
日々を数えてる。
彼女は可愛い黒い天使。
銃の先生でもなけりゃ、
共産主義の教育ママでもない。
誰も自由にしない。
彼女を自由にするんだ。
彼女を自由にするんだ。
こんな感じです。
今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。
ではまた。
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