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2020年2月12日水曜日

Jackson Browne - Before the deluge

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、今日のボブ・ディランのコーナーです。

今日のボブ・ディラン

2月12日(水)



~And there’s nothing to remind me of that old familiar chime ‘cept you, uh huh you~

~あの聞き慣れたハーモニーをぼくに思い起こさせるものなんて何もない
きみ以外は、そう、きみだけだ~

「Nobody ‘cept you」より

今日の洋楽

今日はジャクソン・ブラウンでビフォア・ザ・デリュージです。



ジャクソン・ブラウン作曲です。1976年のアルバム『レイト・フォー・ザ・スカイ』収録曲です。

地球の環境破壊をテーマにした曲で、曲の最後には、破壊の限りを尽くした人間に大地が怒り、大洪水を発生させた、という内容です。

実は、この曲が出来た3年後、つまり1979年には、アメリカ・ペンシルベニア州のスリーマイル島で、原子力事故が発生しました。世界で初めて炉心融解が起きた事故としても知られています。

この事故による死傷者は出てないものの、この事故をきっかけとして、それ以降の原発新設に歯止めがかかりました。

ジャクソン・ブラウンはこの歌に対して、「この歌を書いたことによって、ただの予測で人々が流されていくと不安を抱かせた事を後悔しているが、これを歌うのをやめようとは思わない。同じ事を考えてる人達はいるはず。」とコメントしています。

では和訳です。


Some of them were dreamers

And some of them were fools

Who were making plans and thinking of the future

With the energy of the innocent

They were gathering the tools

They would need to make their journey back to nature

While the sand slipped through the opening

And their hands reached for the golden ring

With their hearts they turned to each other's heart for refuge

In the troubled years that came before the deluge


夢を見る者も居るし、

愚か者も居る、

人生の計画を立てて、将来を考えるのさ。

純粋な者の力で、 

彼らは道具を集める。

彼らの旅が自然に還る必要に駆られるのさ。

砂が森の空き地の中を吹かれている間、

そして彼らの手が銀の指輪に伸びようとしている間、

彼らは危機から身を守る為に、心から互いに頼り合うのさ。

大洪水の前の、悩める時期に。


Some of them knew pleasure

And some of them knew pain

And for some of them it was only the moment that mattered

And on the brave and crazy wings of youth

They went flying around in the rain

And their feathers, once so fine, grew torn and tattered

And in the end they traded their tired wings

For the resignation that living brings

And exchanged love's bright and fragile glow

For the glitter and the rouge

And in the moment they were swept before the deluge


喜びを知った者も居れば、

痛みを知った者も居る。

そしてその瞬間だけを大事に生きる者もいる。

そして勇敢で、狂った翼を持つ若者達は、

雨の中をその翼で飛び回った。

綺麗だったその翼はズタズタになっていった。

そして平穏無事な生活を得る為に、

結局彼らはそのボロボロの翼を取引に出し、

愛の光、かすかな温もりを手にする、

きらめきとルージュの為に。

そしてその瞬間、大洪水を前にして彼らは流されてしまった。


Now let the music keep our spirits high

And let the buildings keep our children dry

Let creation reveal its secrets by and by

By and by...

When the light that's lost within us reaches the sky


さあ、音楽で僕らの意気を高揚させよう。

建物で、子供達が濡れないようにしよう。

創造で、僕らの秘密を少しずつ明らかにしよう。

僕らの心の中で失われた光が空に届くその時に。


Some of them were angry

At the way the earth was abused

By the men who learned how to forge her beauty into power

And they struggled to protect her from them

Only to be confused

By the magnitude of her fury in the final hour

And when the sand was gone and the time arrived

In the naked dawn only a few survived

And in attempts to understand a thing so simple and so huge

Believed that they were meant to live after the deluge


美しさが権力で作られる事を学んだ者によって、

地球が虐待を受けた事に、怒っている者も居る。

彼らがそれを守ろうともがいても、

混乱を生み出すだけ。

最後の審判が下される時、地球の怒りで強烈なマグニチュードが起こるのさ。

そして砂も無くなり、決意の時が訪れた時、

丸裸になった朝が来て、何人かは生き残った。

そして物事が単純で壮大な物だったと理解しようとする中で、

彼らは信じた、大洪水の後、自分達は生きる為に存在しているのだと。


Now let the music keep our spirits high

And let the buildings keep our children dry

Let creation reveal its secrets by and by

By and by...

When the light that's lost within us reaches the sky


さあ、音楽で僕らの意気を高揚させよう。

建物で、子供達が濡れないようにしよう。

創造で、僕らの秘密を少しずつ明らかにしよう。

僕らの心の中で失われた光が空に届くその時に。


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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