~But the thing that scared me most was when my enemy came close
And I saw that his face looked just like mine~
~でもぼくを恐怖のどん底に突き落としたこと、
それは近づいて来た敵の顔を見たら ぼくと同じような顔をしていたことさ~
「John Brown」より
And I saw that his face looked just like mine~
~でもぼくを恐怖のどん底に突き落としたこと、
それは近づいて来た敵の顔を見たら ぼくと同じような顔をしていたことさ~
「John Brown」より
今日の洋楽
今日はボブ・ディランでアイシスです。
ボブ・ディラン作曲です。1975年のアルバム『欲望』収録曲です。
CDなどに書かれている日本語のタイトルだと「イシス」になりますが、歌われている通りに書くとアイシスとなります。
アイシスと結婚した男の冒険の歌です。結婚したにもかかわらず、ジッとしていられずに街に繰り出し、宝探しをしている相棒とともに、氷のピラミッドに探索に行きます。
「ミイラを運び出せば大金が手に入る」と言われた男は、墓を見つけますが、途中で相棒が力つき生き絶えます。一人で掘り進めてやっと棺の中を見たものの、宝はおろか何も入っておらず、その穴に死んだ相棒を埋めて、アイシスの所へ帰り、「一生一緒に居てくれや」というアイシスの願いを聞き、物語は完結します。
アルバムのバージョンはゆったりとしていますが、1975年のローリングサンダーレヴューで披露されたバージョンはテンポアップしており、ダンスチューンになりそうなアレンジになっています。
また、この歌は3/4拍子で演奏されていますが、後期ローリングサンダーレヴュー(1976年)では拍子が変わり、4/4拍子で演奏されているんです。ボブ・ディランの、ライブにおけるアレンジ違いが楽しめると思いますので、良かったらYouTubeで探してみて下さい。
では和訳です。
I married Isis on the fifth day of May
But I could not hold on to her very long
So I cut off my hair and I rode straight away
For the wild unknown country where I could not go wrong.
5月の5日にアイシスと結婚した、
でも彼女に寄り添っていられる事は出来なかった。
だから私は髪を切り、馬に乗って行った、
誰も知らぬ土地、私が狂わなくなる所へ。
I came to a high place of darkness and light
The dividing line ran through the center of town
I hitched up my pony to a post on the right
Went in to a laundry to wash my clothes down.
闇と光の交わる、高いところに来た。
境界線は、街の中心から引かれていた。
杭を見つけて、ポニーを走らせて、
私の洗濯物を洗いに、ランドリーに行った。
A man in the corner approached me for a match
I knew right away he was not ordinary
He said "Are you looking for something easy to catch ?"
I said "I got no money". He said "That ain't necessary".
角に居た男が、手を組もうと話しかけてきた。
私は知った、彼は異常だと。
彼は言った「楽に稼ぐ方法を知りたいかい?」
私「金は無い」、彼「金なんか要らないぜ。」
We set out that night for the cold in the North
I gave him my blanket he gave me his word
I said "Where are we going ?" He said "We'd be back by the fourth"
I said "That's the best new that I've ever heard".
北の大地の冷たさに向かい、夜に発った。
私は彼にブランケットを、彼は私に話しかけた。
私「どこに向かうんだ?」彼「4日までには戻れるさ。」
私「そんな事を言う人間は初めて見た。」
I was thinking about turquoise I was thinking about gold
I was thinking about diamonds and the world's biggest necklace
As we rode through the canyons through the devilish cold
I was thinking about Isis how she thought I was so reckless.
私はトルコ石の事を、金の事を、
ダイアモンドに、世界で一番大きいネックレスの事を考えていた。
私たちが極寒の中、谷の中を馬に乗って行くと、
アイシスが、どれだけ私の事を向こう見ずだと思っていたのかを考えた。
How she told me that one day we meet up again
And things would be different the next time we wed
If I only could hang on and just be her friend
I still can't remember all the best things she said.
私達がまた会う時が来れば、
次に結婚する時に、何もかも変わるって言ったかな。
私が彼女に寄り添い、仲良くしていられるなら、
何か彼女に良い言葉を言っていたはずなのだが、覚えていない。
We came to the pyramids all embedded in ice
He said "There's a body I'm trying to find
If I carry it out it'll bring a good prize"
It was then that I knew what he had on his mind.
氷が埋め込まれたピラミッドに着いた。
彼「ミイラを探してる、
運び出せたら、大金が手に入る。」
その時、彼の思惑を読み取れた。
The wind it was howling and the snow was outrageous
We chopped through the night and we chopped through the dawn
When he died I was hoping that it wasn't contagious
But I made up my mind that I had to go on.
風は哮り、吹雪もひどい。
一晩中削り通し、朝も削り通した。
彼が死ぬと、私は祈った、呪われないように。
そして私は決めた、私だけでもやり遂げなければ、と。
I broke into the tomb but the casket was empty
There was no jewels no nothing I felt I'd been had
When I saw that my partner was just being friendly
When I took up his offer I must-a been mad.
墓を壊したが、棺の中は空っぽ。
宝石も、何も無かった。私はまんまと乗せられたと思った。
相棒がやけに友好的だと思ったが、
自分自身で彼に協力した私を、狂っていると思った。
I picked up his body and I dragged him inside
Threw him down in the hole and I put back the cover
I said a quick prayer and I felt satisfied
Then I rode back to find Isis just to tell her I love her.
彼の遺体を運び、中に入れると、
穴の中に葬り、覆いも被せた。
そして急いて祈りを捧げ、心を満足させ、
アイシスの所に戻った、愛してると言う為に。
She was there in the meadow where the creek used to rise
Blinded by sleep and in need of a bed
I came in from the East with the sun in my eyes
I cursed her one time then I rode on ahead.
彼女は川のほとりの、草原に立っていた。
眠気に襲われ、眠たくなっていた。
私は東から来て、太陽の光が目に差す。
一回彼女を恨み、そして近寄った。
She said "Where ya been ?" I said "No place special ?"
She said "You look different" I said "Well I guess"
She said "You been gone" I said "That's only natural"
She said "You gonna stay ?" I said "If you want me to,Yeah ".
彼女「どこに行ってたの?」私「変わった所じゃないさ。」
彼女「あなた変わったわね。」私「まあ、そうだな。」
彼女「帰ってこないかと思ったわ。」私「無理もないさ。」
彼女「もうどこにも行かない?」私「望むなら、そうするよ。」
Isis oh Isis you mystical child
What drives me to you is what drives me insane
I still can remember the way that you smiled
On the fifth day of May in the drizzling rain.
アイシス、ああ、アイシス、謎の乙女よ。
あなたに向けられた物が、私の心を狂わせる。
あの時のあなたの微笑みを忘れない、
霧雨降る5月の5日の時の微笑みを。
こんな感じです。
今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。
ではまた。
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