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2016年11月6日日曜日

The Hollies - Sandy

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

今日は上野のブックオフに行って、ロニー・ジョンソンの「ステッピン・オン・ザ・ブルース」を買いました。前から見た事はありましたが、聴いてみようと思いました。

ロニー・ジョンソンは前にも紹介しましたが、改めて、紹介します。

アロンゾ・ジョンソンは1899年2月8日、ニューオーリンズて生まれました。兄弟はなんと13人もいたといいます。みんな音楽を習っていたので、アロンゾ少年もバイオリンを持ち始めました。次第にバンジョーやマンドリン、更にはピアノも習いますが、アロンゾ少年、後のロニー・ジョンソンはギターの腕を上げていきます。

1917年にはイギリスに巡業に出かけますが、帰国した時には、流行していたインフルエンザで家族のほとんどを亡くしました。

1925年、ブルースのコンテストで18週勝ち抜きをしたことがきっかけで、オーケー・レコードで吹き込みを始めました。本人の録音だけでなく、ベッシー・スミスや、あのサッチモでの録音でもギターで加わっています。

1948年には、「トゥモロー・ナイト」のヒットも放ちます。1952年にはイギリスに再びツアーのたまに訪れますが、帰国した後は音楽から一時引退します。世界大恐慌の時にも音楽から身を引いており、製鉄所だったり床の掃除屋だったり、ある資料ではホテルでも働いていたそうです。

1961年には、かつてのオーケー・レコード時代に共演したヴィクトリア・スピーヴィーと再び共演して、音楽活動を再開しますが、1969年に交通事故に遭いました。その翌年の1970年6月16日、後遺症の脳卒中でこの世を去ります。71歳でした。

今回私が買った「ステッピン・オン・ザ・ブルース」はその1925年から1932年まで在籍していたオーケー・レコード時代の録音を集めたものです。本人の弾き語りはもちろん、白人ギタリストのエディ・ラングとの共演、女性ブルースシンガーのヴィクトリア・スピーヴィーとのデュエット、男性のブルースシンガーのテキサス・アレキサンダーの共演も収録されています。

このCDの中で、買う前に聴いていたのは「さつまいもブルーズ」でした。流石に1925年録音の「ミスター・ジョンソンのブルーズ」はそれなりに古さを感じましたが、それ以外は気のせいか、音が古くは聞こえないんですよ。時代が彩る魔法でしょうか。

前に紹介したスウィング・アウト・リズムは怪演でしたが、このCDの中でも「プレイング・ウィズ・ザ・ストリングス」も一人での演奏でしたが、やはり怪演でした。

機会があれば、ロニー・ジョンソンのインスト聴いて見て下さい。

では洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はザ・ホリーズでサンディーという歌です。




ブルース・スプリングスティーンのカバーです。原題は「4th of July, Asbury Park (Sandy)」といいます。

ブルースのオリジナルは5分半ありますが、ホリーズのカバーは4分もありません。歌詞を所々省略していますし、原曲にはないホリーズの名物3ボーカルのコーラスを聴かせてくれます。

では和訳です。

Sandy the aurora is risin' behind us
Those pier lights our carnival life forever
Oh love me tonight for I may never see you again
Hey Sandy girl my baby

サンディー、オーロラが俺たちの後ろで光っているよ。
桟橋の明かりも、俺らのカーニバルの生活は永遠なんだ。
俺を愛してくれ、もう二度と会えないかもしれないから。
サンディー、俺のベイビー。

Sandy the fireworks are hailin' over Little Eden tonight
Forcin' a light into all those stony faces left stranded on this warm July
And the boys from the casino dance with their shirts open like Latin lovers on the shore
Chasin' all those silly New York virgins by the score

サンディー、花火が小さなエデンの園を祝福しているよ、
暖かい7月に取り残された、石みたいな人の顔に光を浴びせて。
カジノから来た少年たちは、海辺でラテンの恋人のように、シャツをはだけて踊っているよ、
たくさんいるニューヨークのウブな女の子を追っかけながら。

Sandy the aurora is risin' behind us
Those pier lights our carnival life forever
Oh love me tonight and I promise I'll love you forever
Oh I mean it Sandy girl Oh my baby
Hey Sandy girl My baby

サンディー、オーロラが俺たちの後ろで光っているよ。
桟橋の明かりも、俺らのカーニバルの生活は永遠なんだ。
俺を愛してくれ、永遠に君を愛するって約束するから。
本当さ、サンディー。
サンディー、俺のベイビー。

Sandy the waitress I was seein' lost her desire for me
I spoke with her last night she said she won't set herself on fire for me anymore
Did you hear the cops finally busted Madame Marie for tellin' fortunes better than they do
For me this boardwalk life is through 
You ought to quit this scene too

サンディー、俺と会っていたウェイトレスは俺と別れたがってる。
話をしたら、もう俺は愛せないというんだ。
警官がマダム・マリーを逮捕したって聴いたか?自分たちよりもいい未来を占ったって。
俺にとってはこの桟橋の生活は終わったんだ。
君もこの生活から離れたほうがいい。

Sandy the aurora is risin' behind us
Those pier lights our carnival life forever
Oh love me tonight for I may never see you again
Hey Sandy girl my baby

サンディー、オーロラが俺たちの後ろで光っているよ。
桟橋の明かりも、俺らのカーニバルの生活は永遠なんだ。
俺を愛してくれ、もう二度と会えないかもしれないから。
サンディー、俺のベイビー。

こんな感じです。

今までの人生と別れを告げようかとしている歌です。

今日はこの辺でお時間です。

ではまた。

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