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2017年3月27日月曜日

Elvis Presley - It wouldn't be the same without you

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はエルヴィス・プレスリーでウィズアウト・ユーです。



ウィズアウト・ユーといっても、ニルソンの名曲ではありません。

ジミー・ウェイクリー、フレッド・ローズ作曲です。オリジナルは1950年に出された、アル・ロジャースというC&Wのシンガーのものです。

エルヴィスはサン・レコードからRCAに移って、「ハートブレイク・ホテル」を出して大スターになりましたが、今回紹介する曲は、そのサン・レコード時代に録音されたものです。

サン・レコードから、アーサー・クルーダップの曲「ザッツ・オール・ライト」でデビューするのは1954年7月の事。その前にトラック運転手をしていた時にサン・レコードを訪れていました。

この時、サン・レコードは素人の曲のレコーディング・サービスをしていました。エルヴィスはそれを利用して、母親のプレゼントのために、アセテート盤を録音します。

その時に録音されたのは「マイ・ハピネス」、「
心のうずく時」。エルヴィスはまだ18歳でした。

「ウィズアウト・ユー」は1954年1月に再訪した時に録音されたものです。

そのアセテート盤がサン・レコード設立者のサム・フィリップスの目にとまり、「黒人のフィーリングで歌える白人は彼しかいない」と血眼になって探し求め、エルヴィスを発掘して、エルヴィスは大スターへの第一歩を踏み出す事になります。

そして、この曲のカバーに関して、面白いものがあります。面白いといっても、ゲラゲラ笑うものじゃないですよ。笑




アメリカの俳優・ミュージシャンのクリス・アイザックのカバーです。これは2002年に発売された「Good Rockin' Tonight : The Legacy of Sun Records」という、サン・レコードから出された名曲の数々を、ポール・マッカートニーやボブ・ディラン、トム・ペティ&ハートブレイカーズなどがカバーした、トリビュートアルバムに収録されたものです。

エルヴィスのバージョンは2分ちょっとしかないのに対し、クリス・アイザックのものは3分ぐらいあるんです。サウンドもサン・レコードを意識してボーカルもロカビリー特有のエコーを効かせて、またギターも、恐らくはフルアコのものだと思いますが、全く昔の音なんですね。

非常に聴いていて、昔を思わせるカバーです。

長話が出たところで和訳です。

I could wander the byway, rewander too
But it wouldn't be the same without you
Those familiair old places would just make me blue
'Cause it wouldn't be the same without you

裏道を行ったり来たりしてるけど、
君がいないと、いつもの感じじゃないんだ。
馴染みの場所でさえ、僕をブルーにさせる、
君がいないから、いつもの感じじゃないんだ。

I wasted my love on a careless romance
But I'd do it again, if I had the chance
I could start my life over with somebody new
But it wouldn't be the same without you

ロマンスを気にかけなくて、僕は愛を無駄にした。
でももしもう一度チャンスがあったら、僕はやるさ。
誰か新しい人と人生をやり直せるけど、
君がいないから、いつもの感じじゃないんだ。
こんな感じです。

いつもの感じは君がいたから、という歌です。

ちなみにrewanderはいくら調べても出てきませんでしたが、前後の文の意味から考えて、こんな感じの意味だろう、という事で訳しています。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト募集中です。ある方は、コメント欄に記入よろしくお願いします。

ではまた。

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