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2017年7月16日日曜日

The Nashville Teens - This little bird

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

私、初めてオークションでCDを買いました。

アソシエイションの1971年に発売された6枚目のアルバム『ストップ・ユア・モーター』の国内盤です。日本語解説・歌詞カード付き、帯付きで、しかもサンプル品という貴重な美品をゲットしました。

このアルバムはアソシエイションのワーナー・ブラザーズ時代の最後のアルバムです。次の『ウォーターベッズ・イン・トリニダード』はコロムビア・レコードから発売されたものです。

アソシエイションはその頃、メンバーのラス・ジゲールが1970年に脱退して、キーボーディストでリチャード・トンプソンが加入しています。リチャード・トンプソンは、まだラス・ジゲールがいた1969年の『ザ・アソシエイション』の時に、「ボーイ・オン・ザ・マウンテン」を作曲した人でもあるんですが、私が買ったCDの解説には、その事は一切書かれていませんでした。

前作『アソシエイション』では、カントリーとかフォーク色を強めた曲が多かった(私はまだ聴いていません…)ですが、今作ではカントリーあり、ピアノのバラードあり、ロックありと、多様性に富んでいます。悪く言えばごちゃ混ぜ、といった感じですが。

その頃のアソシエイションはライブでは大人気でしたが、ヒット作が出ずに、恐らくはどんな方向性で行くか模索していたと思います。

曲順とリードボーカルは以下の通りです。

1. Bring yourself home - Terry Kirkman
2. Funny kind of song - Jules Alexander
3. That's racin' - Brian Cole
4. P. F. Sloan - Larry Ramos, Jim Yester, Brian Cole
5. Silver morning - Terry Kirkman
6. It's gotta be real - Larry Ramos
7. The first sound - Terry Kirkman
8. Along the way - Jim Yester
9. Travellers guide - Brian Cole
10. Seven virgins - Group
11. Along the way シングル
12. P. F. Sloan シングル
13. Bring yourself home シングル
14. That's racin' シングル

1ではテリー・カークマンのソウルフルなボーカルが聴けるバラードです。キーはAですが、13ではB♭に上げられています。

2と7は、これも1970年代に流行ったバラードという感じです。7は、テリーと新メンバーのリチャード・トンプソンの作曲です。

3と9は、ブライアン・コールが、ジョニー・キャッシュ風にカントリーを歌い上げています。賑やかなカントリー曲です。3のシングル14は、ブライアンのボーカルの音量を上げています。

4は前にこのブログでも書きました。ジミー・ウェッブ作曲の讃歌です。12では、これもブライアンのボーカルが音を上げられていて、さらに途中でフェードアウトしています。

5と10は、4の他に発見したもう一つのハイライトだと思います。5は、最初は静かですが、途中からブラス隊が加わって、激しいブラスロック見たいな感じになっています。それに負けじとボーカルも強く歌います。9は最初から激しいです。アソシエイションには珍しいシャウトも聴けます。

6は、アソシエイションが曲を担当した映画『さよならコロンバス』でも歌われました。映画の方はラリー・ラモスのソウルフルなファルセットが聴けますが、今作ではゆったりとしています。

8は、ビリー・ジョエルやエルトン・ジョンの様な、ピアノが前面にでた切ない曲です。途中からオーケストラも加わって、壮大になっています。11との違いは、8が冒頭のコーラスが無くて、11で加えられています。

といった感じです。

おそらく、このアルバムに関して今回私が買ったような国内盤は見つからないと思います。ですが、iTunesでも配信されていますので、機会がありましたら聴いて見てください。

では洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はナッシュビル・ティーンズでリトル・バードという歌です。



ジョン・ルーダーミルク作曲です。1965年のシングルで、イギリスのチャートで38位を記録しています。

冒頭のフロアタム?のロールから始まり、アコースティックギターの音が切なさを生み出しています。

ジョン・ルーダーミルクが最初に歌っています。それ以外には、ナンシー・シナトラやマリアンヌ・フェイスフル、そして日本のザ・ピーナッツやテンプターズも歌っている、意外とカバーが多い歌です。

では和訳です。

There's a little bird that somebody sent
Down to the earth to live on the wind.
Born on the wind and he sleeps on the wind
This little bird that somebody sent.

誰かが放った小さな鳥がいる。
風に乗って暮らすために、地球に放った。
風に乗って生まれて、風に乗って眠る。
誰かが放った小さな鳥。

He's light and fragile and feathered sky blue,
So thin and graceful a song shines through.
This little bird who lives on the wind,
This little bird that somebody sent.

彼は軽くてもろく、そして青空の翼をしている。
痩せてなめらか、歌が光り輝く。
風に乗って暮らす小さな鳥は、
誰かが放った小さな鳥。

He flies so high up in the sky
Out of reach of human eye.
And the only time that he touches the ground
Is when that little bird
Is when that little bird
Is when that little bird dies.

彼は空高く飛んでいる、
人間の視界にも入らないほど。
彼が地面に落ちる唯一の時は、
この小さな鳥が死ぬ時。

こんな感じです。

小さな鳥は、いつか死ぬ時が来るという歌です。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト募集中です。ある方は、コメント欄に記入よろしくお願いします。

ではまた。

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