このブログを検索

2018年5月20日日曜日

Sam Cooke - A change is gonna come

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はサム・クックでア・チェンジ・イズ・ゴナ・カムです。



サム・クック作曲です。1964年のシングルで、R&Bチャートで9位、ホット100で31位を記録しました。

この歌はサム・クック自身の体験と、ボブ・ディランの「風に吹かれて」に触発されて作られました。

1957年にデビューして以来、白人の人気も高かったサム・クックは、人種差別残る1963年、バンドのメンバーと共に白人専用だったホリデイ・インに泊まろうとしましたが、黒人は泊めさせないといわれ、侮辱を訴えてそのホテルを去りました。

しかし、次のホテルに警察が待ち構えており、「治安を乱した」として、サム・クックとバンドメンバーは逮捕されてしまいました。

この出来事に当時のアフリカ系アメリカ人は憤慨し、サム・クックの逮捕が次第に神話化される事になりました。ちょうどその時白人のボブ・ディランが「風に吹かれて」をヒットさせて、サムは「黒人によって人種差別を訴えた歌がまだ歌われていない」と悔しさを覚え、この歌が作られる事になりました。

また、この歌の「チェンジ」が、アメリカの前大統領、バラク・オバマ氏の「チェンジ」の由来だとされています。同じく、オバマ大統領の「イエス・ウィー・キャン」はリー・ドーシーの曲から取られたと言われています。

では和訳です。

I was born by the river in a little tent

Oh, and just like the river I've been running ever since

It's been a long, a long time coming

But I know a change gon' come, oh yes it will


俺は川沿いのテントで生まれた。

その時から川のように、俺は流れて行ってるんだ。

長い間だった、

でも変化は起こると信じてる。


It's been too hard living, but I'm afraid to die

'Cause I don't know what's up there beyond the sky

It's been a long, a long time coming

But I know a change gon' come, oh yes it will


生きるのは辛いが、死ぬのは嫌だ。

空の上に何があるのか分からない。

長い間だった、

でも変化は起こると信じてる。


I go to the movie and I go down town

Somebody keep telling me don't hang around

It's been a long, a long time coming

But I know a change gon' come, oh yes it will


映画館に行ってダウンタウンに行った、

誰かが言い続けてる、「ブラブラするな」って。

長い間だった、

でも変化は起こると信じてる。


Then I go to my brother

And I say, "Brother, help me please."

But he winds up knockin' me

Back down on my knees


俺は兄弟の所を訪ねて、

「頼む、助けてくれ」って言った。

でもあいつは結局俺をいじめて、

俺は崩れ落ちてしまう。


There been times that I thought I couldn't last for long

But now I think I'm able to carry on

It's been a long, a long time coming

But I know a change gon' come, oh yes it will


俺はもうダメだって思った時はあったが、

今は俺はまだやれるって思うんだ。

長い間だった、

でも変化は起こると信じてる。


こんな感じです。

映画館に行ってブラブラするな、という部分が黒人差別を表現しています。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

0 件のコメント:

コメントを投稿